# テクノロジーとイノベーション

ContiRe.Tex テクノロジー

ペットボトルのアップサイクルから生まれたサステイナブル素材「ContiRe.Tex」

プレミアムタイヤの設計・開発・生産にリサイクル素材を活用

ContiRe.Tex テクノロジーは、タイヤの製造、使用、リサイクルをよりエネルギー効率良く、環境に優しいものにすることを目的としています。この技術により、100%リサイクル素材またはサステナブル素材でタイヤを作るという目標にまた一歩近づいたと言えるでしょう。

ContiRe.Texの「Tex」は英語で織物を意味するTextile(テキスタイル)の略語で、ここでは、ごみ焼却炉や海、または埋め立て地に捨てられていたペットボトルから再生された高品質のポリエステル糸を意味します。

このポリエステル糸は、化学的な中間工程を経ることなく機械的に生産されます。まず手作業でペットボトルとキャップを分け、次に機械的に洗浄、破砕、粒状に加工し、最終的にポリエステル糸を紡いでサステイナブルタイヤの原料にするのです。

加工されるペットボトルは、利用後に再利用されることなく廃棄してしまう地域からのみ収集されます。標準的な乗用車用タイヤ1セットには、40本のリサイクルペットボトルが材料として使われています(ContiRe.Texはタイヤのサイズにより異なりますが、タイヤ1本あたり9~15本のペットボトルを使用します)。

EcoContact 6 ContiRe.Tex

プラスチック廃棄物は明日の生産材料

ContiRe.Texは、カーカス(注)のタイヤコードに用いられてきたポリエステルに換わる素材です。ContiRe.Texを使用したタイヤは従来型のタイヤと同等の耐久性を備えています。

(注)カーカスは、タイヤの骨格を形成するコード層。荷重や衝撃・充てん空気圧に耐えてタイヤ構造を保持する役割を担います。

「エクストリーム E」は、世界で最も過酷な地で電動SUVによって競われるオフロードレースです。シリーズ2年目は、2022年2月に開幕しましたが、この第2シーズンでコンチネンタルは、ContiRe.Texテクノロジーを搭載したレーシングタイヤ「 CrossContact Extreme E(クロス・コンタクト・エクストリーム E)」で、過酷な環境下におけるその性能実証に成功しました。さらに、2022年のツール・ド・フランスサポート車両にも、ContiRe.Texテクノロジーを搭載したタイヤが初めて採用されます。 ContiRe.Texタイヤは、サイドウォールに「"Contains Recycled Material"(リサイクル素材を含む)」という特別なロゴが印刷されていて、ContiRe.Texを使っていないタイヤと区別できます。

PET bottles infographic
Quote by Ferdinand Hoyos

サステナビリティへのコミットメントが私たちの行動指針

  • コンチネンタルは、業界平均よりもタイヤ生産量1トンあたりの水の消費量を55%、エネルギーの消費量を17%削減しています。
  • 2030年までに、さらに20%削減する計画です。
  • 「2020年末以降、世界中のタイヤ生産拠点で購入するグリッド電力では、エネルギー属性証明書を活用することでカーボンニュートラルを実現しています。
  • コンチネンタルは、再生可能エネルギーを促進する「RE 100」のメンバーです。
  • コンチネンタルタイヤは、タイヤ生産において2040年までにカーボンニュートラルになります。
  • さらに、2050年までにバリューチェーン全体で完全にクライメイト・ニュートラル(気候中立)になることを目指しています。
ContiRe.Tex technology
EcoContact 6 ContiRe.Tex

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